Surgery 口腔外科
口腔外科とは
お口の中や顎、顔面などに表れる症状を扱います。口腔外科に含まれる疾患はとても幅広く、親知らずの抜歯をはじめ、けがによる歯の破折、口内炎などの粘膜に関する疾患、顎の痛みや違和感、歯に関連する炎症、良性腫瘍や口腔がんなども対象になります。
直接健康を害するものではなくても、食事や会話などの機能を低下させる要因になりかねません。見た目に問題が起きる場合もあります。また、一見すると大した症状に見えなくても、重い疾患が隠れている可能性もあります。お口周りで気になる症状がありましたら、丁寧に診察しますのでご相談ください。
対応している口腔外科処置
親知らずや埋伏歯の抜歯のほか、歯の移植、歯の破折といった歯の処置に対応しています。唇や頬を切るなどの外傷、歯肉、舌、唇などのできもの、嚢胞の摘出など、粘膜の疾患についても処置をします。このほか、上顎洞（副鼻腔のひとつ）にできた異物の除去、インプラントの除去といったことも行なっています。
連携医院のご紹介について
口腔がんが疑われる、全身症状が悪いと見られる、全身麻酔を要する外科処置を行なう、さらには当院での治療が難しいといったケースでは、当院と連携している東京医科歯科大学歯学部附属病院、みなと赤十字病院等と情報共有して適切に対応します。
これは、健康リスクが高い患者さまに対して質の高い医療を提供することや、重度の疾患が疑われる患者さまをスムーズに適切な診療へつなげることを目的としています。
口腔がんについて
口腔がんはお口の中にできるがんの総称で、舌や歯肉、頬の内側など、さまざまなところにできる可能性があります。肺がんや胃がんなどに比べると頻度は高くありませんが、世界的には5～6番目に多いがんとされています。
口内炎などと思い込んでしまい、発見が遅れて治療が大がかりになることもあります。がんの進行によっては、治療後に発音や発声などに障害が残ることもあるため、異変が見られたらすぐに診察を受けることをお勧めします。
元教授による口腔がん検診（本院での対応となります）
口腔がんは、初期の段階では痛みなどのはっきりした症状がそれほど見られません。また、粘膜が赤くなる、しこりを感じるなどの変化が表れる場合がありますが、口腔がんだけに見られる特徴ではないため、見きわめが難しくなります。
口腔がんを専門的に扱う元教授である歯科医師が口腔がん検診を担当し、適切に診断を行い早期発見に努めています。